今の俺の頬は、ヒカルと同じくらいに真っ赤に染まっているだろう。
そして心は頭の中の真っ白と、頬の真っ赤が混ざり合い…ピンク色に染まるのだ。


俺の言葉を聞いた春は、黙ってしまう。
それもそうだ。
急に過ぎて固まっているのだろう。
俺は春が話し出すのを、地面を見ながら待っていた。


『雅…俺言ったよな?』


『ん?』


するといきなり春は俺の胸ぐらを掴み、涙目になって俺を睨みつけた。
俺の頭の中が更に真っ白と化す。
思考…停止中。

こんな春の顔見たことがない。
まだ出会って浅いが、こんな怖い顔を見せるなんて…知らなかった。


『俺言ったよな!?近づくなって!!なのに好きってなんだよ!!』


『しょうがねぇだろ…好きになったんだから…』

視線を落とし、呟く俺。春の手はなかなか外れない。


加速した気持ちは、
もう加速続けるしかないのだ。
美羽を想う気持ちは…
ずっとずっと、加速し続ける─…