「ただいま」


「おー涼平おかえり」


玄関には見知らぬ女もののミュール



俺の両親は単身赴任先の大阪で暮らしてる。


高校が決まった直後だった俺は前から一人暮らしを始めていた兄貴のマンションに転がりこんだ


今まで2年間、兄貴は女の子を連れてきたことなんてなかったのに…


もしや…彼女かっ!


ソファーには女の子の後ろ姿



振り返った彼女を見て俺は唖然とした



「おじゃまします…あ!!」


彼女も俺に気付き立ち上がった



「何々?知り合い?」


「あ…まぁ」


「さっき話した、今朝助けてくれた男の子だよ浩平!」


「あぁ!あれ、お前だったのか!」