ちっさかったな…


胸の下くらいまでしかなかった彼女の頭


それに可愛かったし…


やっぱり連絡先は教えておくべきだったと後悔した


「おっせ〜よ涼平!」


一限の授業中に学校についた。


けど途中から登場するのが嫌だったので保健室でサボってチャイムが鳴ってから教室に入った俺に健太が文句をつける


「ちょっとステキな出会いが会ってさ」


「は?なんだよそれ」


興味津々に聞いてきた健太を退かせて席につく


「なぁーんだよ!言えよ!」


「内緒〜」


「とか言って、何もなかったんじゃないの?寝坊でしょ?」


俺と健太の会話割り込んで来たのは最近何かと俺達に突っ掛かってくる坂井恭子だった。


「坂井…話し入ってくんなよ」


「やっぱり嘘なんだ」


「違うっつーの!…まぁ、いいやお前には関係ないことだしな」


そう言うと坂井はなぜか悲しそうな顔をした

けど、一瞬でいつもの見下したような顔で

「あっそ」

と言って去って行った。