[ガララララッ]

私は後ろのドアから教室に入った


その瞬間に教室はシーンとした


それまで黄色い声で人の恋話でもりあがってたくせに


「・・・・廊下までつつ抜けなんだょ」

アタシみんなに聞こえないようにボソッと呟いた



席につくなり

周りの女子共のヒソヒソ話

窓際の奴は変なメモ書き回してやがる

どーせあれだろ?

[どんな人なんだろー?超気なるぅ!!やっぱ芸能人とかモデルでしょー!?]


あームカつくなー

まじで

愛想笑いも疲れたしなぁ




そんなときアタシのケータイのバイブが鳴った


相手はマイだ
[さっきはごめんね!大丈夫?
クラス今あんたの話しで持ち切りだよ!すごいね!
でさ、好きな相手ってだれよ!教えて☆]


マイの良いところは思った事を真っ直ぐ伝えてくるところ

嘘ついたり

陰口叩いたり、絶対しないとこ

でも
[やだよ。教えない。]

私は返信した


そしたらマイから速効返信
[誰誰誰誰誰誰誰!!!ってか気になって眠れないし!絶対誰にも言わないから!]


アタシも負けずに速効返信
[あんたは顔にすぐでるからダメ!!それに言っても信じてくれないよ。]



そしたらマイが

[相手がドイツ人でも、ゲイでも、女でも、ユリアが好きな人ならアタシは信じるもん(´Д`;)!!!!]






・・・・・・

あーアタシ

なんか今わかんないけど

・・・・・

すごーく嬉しいな




隣の隣の席のマイに、アタシは消しゴムを投げた


マイはこっちを向いた



アタシは手でオッケーのサインをした


そしたら
マイは嬉しそうに
ピースサインをした


満面の笑みで



アタシのことで

満面の嬉しそうなマイの姿をみて


アタシも少し

笑えた