「俺は、姫希が起きたら
あることを頼もうと思ってる…」


「……」


「もう、Roseと銀龍が直接喧嘩しない
っていうのを頼もうと思ってる。」



「…それはお前の気持ち一つで
簡単に変えられることなのか?」



「簡単に変えられるとは思ってない。
…実際、今まで喧嘩をふっかけてたのは
こっちだしな…

でも全員を説得してみせる。」





こんな風に真剣になって話すのは
いつぶりだろう?


凄く久しぶりだな



俺はずっと陸也の目を見ていた。

なにかを訴えるように…



それが伝わったのかはわからないが、
陸也は唇を噛んで「クソッ…」と小さく言った




そのまま立ち上がると


「…一つ言っておく…
俺も姫希が好きだ。そこんとこ、よろしく」





そう言い残して病室とは
違う方向に歩いていってしまった





「…うーん、やっぱりか」



やっぱり、好きだったんだ。
陸也も姫希のことを、