ベッドに倒れ込んで、仰向けに寝るとさっきの写真を見た。

 これ……どうしたらいいんだろ?

 机の奥に入れとく……のもなぁ。一番安全だけどさ。見られる心配無いし。

 たぶん……。
 お兄ちゃんとかがハサミとか借りに来る時開けるんだった!
 ……手帳に挟んどくとか?……日記帳でいいや。誰にも見せないしね。

 日記を見る人はさすがにいないよね!
 カバンの中から日記帳を取り出すと、写真を挟んでまたカバンの中に入れた。


 さて……これからどうしよう?暇だな……。
 今寝るのはムリだし……眠たくないもん。
 勉強は……今したくないなぁ〜。

 そう考えていたら、お母さんが部屋に入ってきた。
「蓮音、卵買ってきてくれない?暇でしょう?」
 お母さん凄いなぁ。私が暇だって分かるなんて!
 家に居る時はいっつもヒマしてるけどね。

「はーい」
「頼むわね」

 お母さんから千円を受け取ると、カバンの中からサイフを探し出して部屋を出た。

「あ、あとお砂糖もね!」
「うん、行ってきまーす」

 千円くれたってことは……何か買っていいってことだよね。
 何買おうかなぁ〜。