「どこ行ってたんだ〜?」
「資料を取りに」
 そう言うと、昴先輩はお兄ちゃんの机に紙を置いた。
 何をやってるんだろ?

「よし、んじゃ……かいさーん☆」

 解散って……え!?何にもしてないよ!

「ま、まだ何にも……」
「今日は顔合わせだけだから」

 そう言うと、カバンを持った陸先輩。梨子先輩と亮先輩なんか、言い争いながら生徒会室を出ていった。

「蓮音ちゃん、さようなら」
 ほんわかと手を振って出ていく茜先輩とじゃ。と片手を挙げて出ていく昴先輩。

 集まった意味無いような……まぁいっか。
 それより……サラ先輩がいない。どうしたんだろ?

「あの、サラ先輩は……」
「サラは用事有るって帰ったよ。……じゃ、バイバイ☆飛夜をヨロシク!」
「じゃあな〜」

 さっさと出ていく日喃兄弟。お兄ちゃんをヨロシクって……どういうこと?

 お兄ちゃんを待ってろってこと!?

 先に帰ろうとしたのに……。

 仕方なくイスに座って、お兄ちゃんを眺めてみた。
 相変わらず整ってる顔。

 そういえば……お兄ちゃんって彼女いないのかなぁ?
 私たちそういう話しないよね……。

 私に好きな人すら居ないからしようが無いんだけど。