「りんかぁーごめんってばぁ〜」
「……別に。悪いのはあの二人」

 私もノっちゃったから……私も悪いんだよね……。

「ごめん!」

 凜歌は微笑むと、私の頭をポンと叩いた。
「これで許す」

 私が一番失いたくない友達。
 凜歌がいなかったら……今の私はいなかった。
 登校拒否になってたかも。中学の時色々あったから……。

 熱狂的なファンになると……身内にも関わらず消そうとするって事をはじめて知った。

「蓮音?」
「ん?どうしたのー?」

 凜歌は何でも無い。と言うと、イスに座った。
「あ、凜歌は部活入るの?」
「めんどくさい」
「確かに……」

 どうしようかな……中学の時はテニス部だったけど……もうやりたくないし、入りたい部活もないなぁ……。

「私も止めておこ」


 お兄ちゃんも入ってないんだって。時々、助っ人でバスケとか入ってるらしいけど。
 運動神経いいくせに部活入って無いってもったいない。

 私なんて……運動苦手。