「そろそろ行きましょうか」
「そうだな。鬼田君、これから蓮音を頼むぞ」
鬼田先生は、はい。と言うと頭を下げた。
「蓮音もご挨拶しなさい」
「よろしくお願いします」
何となく気乗りしない。別に、嫌いとかそういうのじゃないんだけどね。からかわれたし。
「楽しみにしてるぞ」
意地悪そうに笑うと、鬼田先生は校舎の方に戻って行った。
楽しみに……?
「蓮音のこと気に入ったみたいだな」
歩きながらこれからの事を考えてみる。
……考えなきゃよかった…!
「お兄ちゃん……私どうしよう!?」
「何を」
「これからの学校生活!」
今更不安マックス。
こんなはずじゃなかったのにぃ〜!
「今まで通りでいいんだ。無理する必要が無くなってよかっただろ。な?」
私の頭を撫でながら、泣きそうな私をなだめてくれる。妹だからって甘えすぎかも……。
「置いてかれるぞ」
私たちの前を歩くお母さんとお父さんを危うく見失うくらいに遠くなってた。
普通、遅れてる子どもを待つもんじゃないの……?
「蓮音、走るぞ」
「ちょっ……待って!」
走り出すのに遅れた私の手をとってお兄ちゃんが走り出す。
なんだか懐かしい。
「そうだな。鬼田君、これから蓮音を頼むぞ」
鬼田先生は、はい。と言うと頭を下げた。
「蓮音もご挨拶しなさい」
「よろしくお願いします」
何となく気乗りしない。別に、嫌いとかそういうのじゃないんだけどね。からかわれたし。
「楽しみにしてるぞ」
意地悪そうに笑うと、鬼田先生は校舎の方に戻って行った。
楽しみに……?
「蓮音のこと気に入ったみたいだな」
歩きながらこれからの事を考えてみる。
……考えなきゃよかった…!
「お兄ちゃん……私どうしよう!?」
「何を」
「これからの学校生活!」
今更不安マックス。
こんなはずじゃなかったのにぃ〜!
「今まで通りでいいんだ。無理する必要が無くなってよかっただろ。な?」
私の頭を撫でながら、泣きそうな私をなだめてくれる。妹だからって甘えすぎかも……。
「置いてかれるぞ」
私たちの前を歩くお母さんとお父さんを危うく見失うくらいに遠くなってた。
普通、遅れてる子どもを待つもんじゃないの……?
「蓮音、走るぞ」
「ちょっ……待って!」
走り出すのに遅れた私の手をとってお兄ちゃんが走り出す。
なんだか懐かしい。