「えーと〜好きな食べ物はイチゴだっけ?霞理財閥のご令嬢☆」
 何で知ってるの!?イチゴが好きだって……。私くらいしか知らないはずなのに。

 明君の言葉に凜歌はいつにもなく素早く顔を上げると、明君を睨む。
 何で知ってる?って感じに。

「大当たりー」
 ホント、何で知ってるんだろ……?初対面でしょ?不思議だ。
「凜歌、明君と知り合い?」
「あり得ない」

 即答。

「ついでに自分の弟さえ近付けないくらいの男嫌い」
 身内とか親密な人しか知り得ないことだよね!?
 確かに、凜歌は弟とあんまり仲がよくないっていうか……凜歌が近づかない。凜歌の弟とっても可愛いのに。

 それより!これ以上凜歌を怒らせない為に誰か明君を止めてー!
「日楠弟。それくらいにしておけ。まったく……つくづく怖い兄弟だな」
 明君は笑いながらはーい。と言うと席に戻った。
 凜歌はというと……ずっと明君を睨んでる。

 あんな情報をどこで手に入れたんだろ……?ちょっと……というより、相当コワイよ。
 もし、私のことも知ってたら……お兄ちゃんとホントの兄妹じゃないってバレてるってことだよね……。
 そ……そんなことないよね!