「何で笑うんですかっ!?お兄ちゃんまで!」
 私……何か変なことした!?
「ナイスボケ!おもしろっ!」
「無知って可愛いわね」
 なんか憐れんだ感じの目を向けられてたりする……?そんなに笑うことないよね。
「蓮音……入学式で何聞いてたんだ……?」
 き……聞いてなかった。だって……暇だったもん。
 言葉が右から入って左に出るって感じ。

「俺言わなかったか?」
「なにが?」
「Aに入ったら何か買ってやるって」
「学校入ったらじゃなかったっけ?」
「人の話しっかり聞いてなかったんだろ?」
 ううっ…否定できない…。お兄ちゃんにはバレるんだよねぇ。

「それで……何で?」
 それが何で関係あるの?と思ってたら、また笑いだした。

「ハ……ハラいてぇ〜!」
「蓮音ちゃん、A組は進学クラス。つまり、受験の時の成績順位上位の人がA組よ」
 何となく横を見ると、クラスの人がうなずいてた。
 わわっ……何か教室全体が一つになってる感じ。
 ちょっとまって……私、三年間変な子で過ごさなきゃいけないんじゃない?
 イヤだぁー!