や……やっとで人混みの中に入れた。凜歌のおかげで。
 流石、規模が大きい高校なだけあって、新入生だけでもスゴイ数。
 凜歌が居なかったらクラスが分からないままだったかも。
「蓮音、クラス分け」
「えっと〜」

 み……見にくいっ!ジャンプしてやっとで見えるくらい。何回もジャンプして、やっとで見えた。
「A組だ〜」
「私もA」
「ホントに!わーい♪」
 なんか……ホッとした。知らない人ばっかりのトコに一人で入る勇気無いもん。たぶん。

「そう言えば…お父さんとお母さんがいない」
「大丈夫。私の親と話してる。それに、親と別行動」
 そうなんだ〜。……早く体育館入らなきゃ!何か座るのが出席順らしいし。席探すの大変だもん。A組だから分かりやすいか。
 如月……きって……一番前の列とかじゃないよね?イヤだな。凜歌とはまた隣同士だったらいいな。
「蓮音行こう」
「うん」

 なんかさらにドキドキしてきた!