2人になって一哉くんが


『梨香、俺の隣に来い。話がある。』


いつになく真剣な顔で

一哉くんが言った。



「いいけど...どうしたの?」



少し離れて座ってたあたしは

一哉くんの隣に移動した。



少しの沈黙の後、

一哉くんが口を開いた。



『あのさ、気付いてると思うけど...俺、梨香が好きなんだわ。彼女いんのにゴメンな。ただ、分かってて欲しくて―』



ビックリして

言葉も出ないあたし。



『彼女いるし、付き合えない。これだって浮気だよな。だけど、お前が好きだ。』











そう言って一哉くんは

あたしを押し倒した―