「こんにちは。はじめまして。」





「はじめまして!」










あの琢磨の少し恥ずかしそうな顔を私は今でも忘れない。










何度か琢磨とデートをした。







でもまだ付き合っている訳ではない。





お互い探っている状態。







三回目のデートだったっけ。








横浜の公園のベンチで
告白されキスされた。







生まれて初めての
ファーストキスだった。






「琢磨…あまり顔見ないで…。緊張する。顔…赤い?」







私がキスだけでこんなに
恥ずかしがってたら


琢磨はわたしを抱きしめてきた。






「好きだよ。」









生まれて初めての彼氏。







このとき、愛されることの意味をちょこっとだけ理解できた気がした。