竹草君はタバコに火をつけながらまた私に話かけてきた。
「てか名前なんだっけ?どうも思い出せなくてさぁ〜。」
「吉川梨恵だよ〜。わかるかな?」
竹草君は一瞬、頭の中で思考をめぐらせたのち、
やっとわかったみたいだった。
「いやぁ〜。でも名前聞いてもわからないなぁ。ピンとこない…。家帰ったら卒業アルバム見てみるわ。」
「えっ!ちょっとそれはダメ!ヤバい!」
もうあの頃の私は
しまっておきたい。
てか何で
わたしのためにわざわざまたアルバムみる必要が…
ちょっと面白い人だなぁと思った。
会話もそれなりに楽しかった。