私は律子の名前を呼んだ人たちに目をやった。





黄色い服を着た男の子とメガネをかけた男の子。




2人共、もう酔っ払っているのか笑顔が絶えない様子。





確か黄色い服の男の子はさっきから色々な女の子に声をかけてたなぁ。



ちょっと印象悪いな。






「ちょっと一瞬に飲もうぜ。」







2人は私たちの前の席について中学時代から仲が良いと思われる律子と語り出した。







私は三人の話を隣で聞いて相槌をしてたら。





「てかお隣のコ、全然喋らないじゃ〜ん！俺たちの名前わかる〜？」








「…えっ。」



私はいきなりすぎた対応に戸惑った。



私、場の空気を読めてなかった…？



やっぱり慣れていない男の子たちとお話するのはちょっと苦手だよ…






話かけてきたのは黄色い服の男の子。





女たらしの方。







「あれ？もう酔っ払っちゃった？あはは。わからないよね〜。たぶん一緒のクラスになったことないから。俺の名前は竹草真人だよ。」






竹草真人…。



あ〜、そんな人いたっけ？