バイト…どうしよう。。
 
俊のせいですっかり忘れていた
バイトのこと
面接に来るようにと言われていたことも
忘れていた。

「最悪…お金、ないじゃん」

「なに??  金がどうした」

俊はすぐに私の発することに対して
いちいち反応してくる。

「バイトさがしてたんだけど
なかなか…ね」

「そっか。
…そういえばバイト募集のチラシ
配ってんの今日見たけど」

「まぢでっ!?
…うーん、でももういいや。
面倒だし」

きっと、一応は彼氏なんだし
適当なものは買ってくれるでしょ??
それでムリとかいったら
こっちがムリだけど。

♪♪♪~

ケータイが鳴った。
また加奈からだろう

『そぉなの!?やったじゃん☆
サイコーの出会いってどんなょ。。
 
てかぶっちゃけさっきの返信
打ったの空じゃないでしょ??』

さすが…
親友ってだけあるなぁ
文面だけで分かっちゃうんだもんな…

とりあえずてきとうに返して
携帯をしまった。

「俺、これから用あるからさ
そんじゃ明日から一週間よろしくなっ!!
じゃぁまたな」

「え、うん。 また…」

そうして俊は去って行った。

私は「また」という言葉に
明日もまた会えるのだと
ひとりで喜んでいたのだった。