は~、もう嫌。
何もかもめんどくさい…
 
私はバイトを探して一人街を歩いていた。
 
もう今日でちょうど一週間になるだろうか。
ブラブラ歩いていると
 
ドンッ!!!
 
何かにぶつかり疲れ果てた私の体は
地面に崩れ落ちてしまった。
 
「んだよ、前見て歩けよ!!」
 
その男は倒れた私に気も使わずに
去って行った。
 
なんなの!?
ぶつかっておいて謝りもしないで…
今度会ったら
言い返してやるんだからっ!!!
あぁいう奴には誰かが言わないと
絶対に直らないんだから!!
 
♪♪♪~ 
 
苛立っている私に親友の加奈からのメールが来た。
 
『バイト見つかった??
私はなんと、オトコが見つかりました☆
今度紹介するね!!』
 
オトコねぇ…
もうずいぶんいないなぁ。。

バイト見つからないし
少し遊ぼっかな…

加奈のメールを見て、私はバイト探しを
いったん休むことにした。
再び街をぶらついていると
聞き覚えのある声がしてきた。
 
そう、さっきの非常識オトコ!!!
 
よしっ!!
言ってやるんだ!!!!
 
「ちょっとっ!!!
あんたさっ…き……」
 
後ろから声をかけたが
振り向いたその男の顔が
とてつもなく綺麗で
なんていうか引きつけられる感じ。
思わず口が動かなくなってしまった。
 
「何??
さっきって…あのこけた女?
今さらなんだよ。
謝りに来たってわけ??
あっ、それともオレに一目惚れしたとか。」
 
「っ…。」

私は何も言い返せなかった。
自分の中でその男を意識しているのが分かったから。
男が言ってること…
図星…だから。
 
「何黙ってんの?
もしかしてマヂで惚れた?
…図星ヵー。」

「あんたなんかに…
惚れるわけないでしょっ!!!」

「一週間なら付き合ってあげてもいいけど。」

「えっ?」

何いってんの、この人。
いや、私の聞き間違い?
でも…いいなら
付き合いたい…。
悔しいけど、一目惚れだぁ。