現金なもので、


地団駄を踏んで全身で喜んでいるシロの様子を見ていたら、今までの無精根性がスッと消えていってしまった。


「ほら、行くよ!」


黄昏と言うにはもう夜の気配が色濃くなった、薄闇の中。


掛け声とと共に、私とシロは散歩コースへと元気一杯に駆け出した。