あたしは走って逃げた。
家にまっすぐ向かって
走った。
泣きながら。

『・・・ヒック・・ッ』

気づいた。
この気持ち。
あたし、あいつのこと
好きなんだ。
キス・・・された時。
嫌じゃなかった。

『いやっ!!』って言ったのは、
いきなりでびっくりしたから。
どうしよう。
あたし、あたし・・・。