ガサゴソと隅から隅まで
探していく。



それでもアレは
見つからない。



「おかしいな~。
普通ならアレぐらい
ありそうなのに。」


「アレってなんだよ。」


「アレはそりゃエロ本でしょ?
っていつ帰って来た!?」



後ろを振り返る。


汗だくのかずちゃんが
いつの間にか帰ってきていた。



汗が滴った体とTシャツは
妙にエロい・・・。



「帰って来たら悪いのかよ。
ってか俺の部屋だし。」


「そうだよね。
じゃなくて話聞いて!!」



あたしはかずちゃんに
詰め寄った。



聞いて驚くなよ。


あたしだって
もう子供じゃないんだ!!



「今日ね、
好きって言われちゃった!!」