……って、思ってたんだけど。
「千鶴!テストどうだったぁ?」
明るい百合とは正反対に、あたしはぐったりと机にもたれ込んだ。
「…ヤバイ、かもしんない…。なんか、全然解けなかった…」
ちゃんと復習したのにー…。
「…じゃあ、俺の勝ちはほぼ決定だな」
涼雅はニヤッと笑ってあたしを振り返った。
その横顔、ムカつく!!
「結果返ってこなきゃまだわかんないし!」
「俺、今回結構自信あんだよね。サラっと解けたし」
ま、マジですか?
どーしよー、負けたら涼雅の言うこと聞かなきゃいけないじゃん!!
多分涼雅のことだから、『屋上から恥ずかしいこと叫べ』とか、
『全校集会の校長の話の最中に檀上に乱入しろ』とか、
無茶苦茶なこと言うに決まってる。
いーーやーーだぁぁぁーーーーー!!!
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