「…おい、千鶴。そんなに言うなら勝負しねぇ?」
席に着き、後ろの席のあたしを振り返りながら涼雅が言う。
「…勝負?」
「そ。明日、春休みの課題の確認テストあんだろ?それの5教科の合計点で勝負しようぜ」
勝負。
その言葉に、負けず嫌いの血が騒ぐ。
「負けたらどうすんの?」
「相手の言うことを1つ聞く。どうよ?」
「…いいじゃん。望むところよ!」
見てろ、涼雅。
明日のテストでバッチリ勝って、
涼雅に認めさせてやるー!!
…って、何を?
…まぁ、いっか。
とりあえず、明日のテストは気ぃ抜けないな!
涼雅に負けてたまるかー!!
.:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:.