…ってゆーか!!



「あっ…あたしOKしてないし!!」



「バーカ。命令忘れたか?『俺に逆らうな』」



涼雅は振り返りながらそう言い残し、教室から出て行った。





あ゛ーーーもう!!



勝手な奴!!!








涼雅が去ったあとの教室のドアを睨みながら拳を握ると、百合があたしの背中に触れた。



「…でもさぁ、優しいよね、涼雅君。部活も入ってないのに、千鶴のこと2時間近くも待っててくれるってよ?」









あ……そっか。



やることもないのに2時間待ち続けるって…結構つらいかもしれない。









もしかして…涼雅って……






結構イイ奴……?











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