あたしは、すみません、と一言告げて、おとなしく机に向かった。
…ヤバイなぁ、この授業。
授業態度悪かったから、絶対成績に響くよー…。
それもこれも……
コイツのせいで!!!
あたしは涼雅の背中を思いきり睨んだ。
涼雅は何か嫌なものを感じたのか、身震いしながら真面目に授業を受け始めた。
あたしも睨むのをやめて、真剣に黒板の文字をノートに書き写す。
成績だけは、絶対落としたくないんだ。
あたしを高校まで行かせてくれてる母さんのため…。
せめて、母さんに恥じない娘でいたいから。
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