「涼雅、アンタどんだけ強引!?どんだけ自己中!?」
「うーるーせーぇ。俺に逆らうなって言ってんの。黙れよ」
涼雅は眉間に皺を寄せて、うるさそうに耳を塞ぐ。
あたし、怒鳴りすぎて暑くなってきたんですけど。
「あのー…河村、斉藤。」
呼ばれた方を見ると、おじいちゃん先生がチョークを握りしめて立っていた。
「授業聞く気がないなら、出て行ってくれるか?」
あたしの顔は一気に青ざめた。
……しまった。
今、授業中だったんじゃん……。
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