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三桁は下らないテディベア達の中へ、またひとつ、新しい仲間が加えられる。

「仲良くしてやってくれ」

と語りかけた壮馬に、テディベア達のだれも、答えない。

テディベアは、しゃべらない。

代わりに、

「壮馬、まひるちゃんのこと、ありがとう」

椅子に座っている森山ユウが、言った。

壮馬は肩を竦めるだけ。

「ほかならぬ副部長からの依頼だったからな。断れないだろ」

「はは……壮馬の優しさに、感激するよ。……見て、らんなかったからね。かといって、自分じゃ彼女の傷はどうにもできなかった。ほら、近すぎてさ、僕に」

「……そうか」

「そうさ。笑顔は楽しむためにするんじゃない、楽しいから笑顔になるんだ」

「……――なあユウ、お前の仮面は」

「さって!」

と、壮馬がなにかを言う前に、森山は立ち上がった。大きく伸びをする。