「葵…」


どうして怒ってたの?


良平のこと…とても大切なんだね


幼なじみだもんね





昼休み、私はいつも窓から見える桜の木の下に行った


「よっ!」


「あ…真治…くん…」


「何か…大変だね…」


「うん…葵に怒られちゃったよ」


「聞いたよ…でもさ…葵は良平と楓ちゃんが付き合ってくれたらいいなって思ってたから、余計悔しかったんだよ。悪気は無いんだ…許してよ」


「葵…まだ怒ってる?」