学校へ行く足が重い


良平に会いたくないな…


他の男なんて…イヤだよ


私は下を向いて歩いていた


歩いている歩道の先に男子らしき制服のズボンと靴が目に入った


良平?…どうして?


私は顔を上げられず、俯いたまま近付いていった


「よう!」


え?…誰?


私は顔を上げた


「おはよう、森下」


「藤村…くん…」


どうしているの?


「一緒に行かね?」


「うん…」


私は藤村くんと並んで学校に行く道を歩いた


な〜んだ…


良平じゃなかったんだ


当たり前だよね…


良平は私のことなんて…