「はい」


お母さんが朝食を出してくれた


「お母さんは食べないの?」


「食べるわよ」


お母さんはコーヒーのドリップが終わって椅子に座って朝食を食べ始めた


「どう?学校は」


「うん。楽しいよ」


「友達は?」


「出来たよ。葵って言うんだけど、いい子だよ」


「男の子はどう?」


「男の子?別に〜」


私は気付かれないように、普通に答えた


「じゃ、行ってきます」


「いってらっしゃい」


ゆっくり歩いて行くつもりで、いつもより15分程、早く家を出た