「しっかり見とけよ」


 ― コクリッ


 小さく頷いた時、オデコに柔らかくて冷たい感触が一つ。

 そこから全身に惺さんの想いが伝わった。

 真っ直ぐに立ち向かう夢を持つ心。

 嬉しくて、ちょっぴり恥ずかしくって

 だから、私も――