カルロはイタリアヘ・・・。

屋上の展望エリアに出て最後までカルロの乗った飛行機を見送った。

『なんだか、寂しいね。』

潤也は、そっと上を見上げた。

「心の中にすっぽり穴が空いたみたい。」

だよね・・・。
そりゃ。
幼少期から、ずっと一緒に居たんじゃね・・・。

『よし!今日は特別料理作ちゃおうかな?』

張り切ったように、腕をグルグル回した。

「やった。美味しいのよろしくね。」

私は、深く2回うなずいた。

『はい。はい。任せなさい。』

そっと、空を見上げると。
ついさっきまで晴れていた空が、薄いグレーの雲に覆われてきた・・・。
なんか・・・。
嫌な予感・・・。
・・・・・。