翌日・・・。

成田空港。

カルロの見送りに潤也と2人で来ていた。

「二人とも、寂しいだろ?俺が居なくてさ。」

ワザと、嘘泣きをしているカルロ。目じりに、手を当てている。


さびしい・・・。

寂しい・・・。


なんだか、すっごく短期間だったはずなのに、ずっと前から知ってる感覚だった。



『寂しいね。しかも、潤也と二人だと。きっと部屋の中グチャグチャになっちゃうね。この先、思いやられるわ。』

カルロは、深く頷き。

潤也は、不満そうな表情を私に向けた。

「あの・・・。ボク、ここに居るんですけど・・・。」

その、潤也の言葉を聞いた途端3人で笑った。

『あっ、そうだ!指輪!』

私は、バックの中を探した。

・・・・。

あった!


カルロに渡すと。ニッコリと微笑んで抱きしめてくれた。

ホントに、いい男だよカルロってさ・・・。

手を振りながら、カルロは歩き出した。

と、一瞬立ち止まり。

潤也のことを手招きして呼んでいる。



最後に・・・・・。

潤也の耳元で何かを囁いている・・・。

もしかして・・・?


やっぱり・・・。

潤也の顔を両手で挟み込むようして・・・。

思いっきり・・・。





キス・・・!!!




悪趣味だよ・・・。
カルロって・・・。
ため息が・・・。

しかも、ここ空港・・・。

みんな、見てるよ・・・。

そんな、二人を見つめながら。


思った。


なんだか、微笑ましかった。