車の中で冷静な自分がいた。

この年で・・・。
年下を好きになるなんて、ありえない・・・。

懲りたはずだ・・・。

ただ。
急にキスされて高揚してるだけでしょ?
錯覚、幻想・・・。
頭の中をグルグル旋回している。

《シーン・・・。》

車内は、微妙な空気が漂っていた。
なんだか、ちょっと気まずいかんじ?

・・・・・。

潤也は、自分のペットボトルに手を伸ばし、飲もうとした。

とその時。

!!!

《バシャッ》

炭酸のソーダが潤也の体一面に広がった。
手を滑らしてジュースを自分の体にばら撒いたのだ。
おかげで車内は、びしょ濡れ状態。

その、様子を見た途端。

私、つい噴出してしまった。

『バ~カ。』

笑いを堪えるのがやっと・・・。

『フッフッ。・・・ありえないんですけど・・・。』

「笑うなよぉ。笑ってないでちょっとどうにかしてよ?」

とりあえず。
車を路肩に止めた。

・・・。