翌日・・・。

私は、カルロと銀座で待ち合わせ。

昨夜・・・。

《明日、空いてる?結婚指輪を選びたいんだけど、僕じゃ分からなくてさ。一緒に付き合ってくれない?》

って・・・。
そりゃ。
もちろん。親友ですから。
快諾しちゃいましたけど・・・。

ということで、銀座に来ている。

駅には、平日の昼間だと言うのに、買い物を楽しむ主婦もちらほら。
お金持ってますよって服装が言ってる・・・。
嫌味だよ・・・。

海外から来た観光客も、あちらこちらで見かける。
カメラを片手に、建物やショーウィンドウに目を向けている。

すっかり、どこのディスプレイも夏の雰囲気に模様替えをした。

・・・・・。

待ち合わせのお店・・・。

って・・・。

ここかな?

っと・・・・。

お店の前に目を向けると・・・。

潤也???

何でここに???


って私だけじゃなくて・・・。

こっちに目を向けた潤也も驚いた表情をしている・・・。

『カルロと待ち合わせなんだけど・・・。もしかして、潤也も?』

まさか・・・。

「昨日さ。なんか、彼女に渡す指輪を取りに行くから、ここで待っててくれって言われて・・・。」

って・・・。
まさか、はめられた・・・?

カルロのヤツやってくれるわね。

・・・・。

『それで・・・。指輪は?』

・・・。

「まだ・・・。」

潤也は首を横にふっている。

・・・。

《あのぉ~》

後ろから聞こえてくる女性の声・・・。

《もしかして、カルロ様の代理の方でしょうか?》

へ?

『・・・・。はい。』

私、ちょっと困惑気味に答えてしまったけど・・・。

彼女の表情がパッと晴れている。
安心したのかしら・・・?