アイス枕と、額に乗せるタオルを手に、潤也の部屋に向かった。

潤也は、頻繁に寝返りをうっている。
熱と、酔いで最悪なのだろう。

額に絞ったタオルを乗せ。
アイスの枕をさせた。

よし。

じゃ、部屋に戻りますか。

立ち上がろうとした瞬間。

潤也の手が、私の腕を掴み自分の方に引き寄せた。
バランスを崩した私。

案の定。

ベットに倒れこむ・・・。

マジ・・・。

もう、カンベンして。

この状況。

襲っちゃうよ。

久々に抱きしめられたし・・・。

男の人の腕の中に居る自分・・・錯覚してしちゃうよ。

お願いだから。
離してちょーだい。

無理やり、ベットから出ようとするが、力が強く抜けられない。

やっぱり・・。

男の人なんだ・・・。
こんなに、かわいくても。
こんなに、華奢でも・・・。

気が付かなかった。

寝顔がかわいい・・・。
ほっぺたを突っついてみる。

なんだか、居心地いいや・・・。

眠い・・・。コト・・・。

・・・・。

・・・・・・。

・・・。


夢の中・・。

誰かの、息が近づいたような気配がしたけど・・・。
唇が・・・。重なった?

暖かい。やさしいキス。
海の香り・・・。
さわやかな。ムスク?

これって。単なる重症・・・?
気のせいかしら・・・?

眠い・・・。

・・・。