残念な事に、スーツはゴミ箱行きに・・・。

ため息・・・。

仕方ない・・・。


潤也の上着・・・・。
臭う・・・。

仕方ない。

ジャケットを脱がせて。
シャツを脱がせた。
・・・。

結構・・・。


筋肉質かも・・・。
着痩せするタイプだ。


いかんいかん。

寝室まで運ばないと・・・。

『ほら。潤也。部屋行こ。』

全く動かない。

仕方ない・・・。
抱きかかえようと、潤也を起こした。

その瞬間・・・。


私の口元に、潤也の唇が触れた。
やわらかい唇・・・。

久しぶりのキス・・・。

いや。
余韻に浸ってる場合じゃないでしょ・・・私。
私の顔は、潤也の手で覆われている。

ホント・・。

心臓に悪いよ・・・。

やけに顔が暑い。潤也の手が暑いのだ。
熱が上がってきている。

まずい・・・。両手を私の顔から剥がし。

抱え込むように、潤也を部屋まで移動した。

思った以上に部屋まで遠い。
やっとの思いで運び。ベットに寝かせた。


水枕・・・?

たしか・・・最近。


冷凍庫にある、冷やして使う枕を購入していた。
夏には、欠かせないもの。

ボロアパートには、絶対に欠かせない。
暑さには勝てない。

買ってから思った。
冷暖房完備だったけ・・・。
この部屋には、必要ないんだった。