ありがとう!健っ

あたしはタケルの手を引っ張り人気のない西煉の空き教室に入った。



「あゆ・・・」

あたしは勢いよくタケルに抱きついた。


「タケル・・・。ありがと・・・」


「・・・おぅ」

たぶん今、照れてるんだと思う。

あたしはタケルの大きな胸から顔をあげた。

案の定、真っ赤!!超可愛い!



「タケル??」

「んあっ!?」

やだ。タケル、声裏返ってる。萌えだよ。


「タケル、可愛いっ」

「あぁ?あゆ、そんなこと言うとチュウするぞ」

たぶんあたしの反応を試すように言う。

ふふん。

「いいよ?」

「えっ?」


・・・やっぱり。

タケルびっくりしてる。

やった!あたしの勝ち♪

あたしの口元が緩んだすぐ後だった。

「いいんだよな?」