再び着地する修内太。

「…ふぅー…ふぅー…ふぅー…」

あれだけの攻撃をしたのだ。

流石に修内太も息が上がっている。

だけど、少しは冷静さを取り戻したようだ。

理性を保てるようになったとはいえ、一旦『修羅』になった修内太は闘争本能の塊だ。

ある意味武羅人に近い存在と言える。

「修内太…」

私は恐る恐る彼に声をかける。

しかし。

「来るんじゃない」

振り向きもせず、修内太は言った。

「メグならわかるだろ?俺の『狂化』は、敵を葬り去れば勝手に解除される…もとの姿に戻る筈なんだ。それがまだ戻らない…」

「…!」

私はその意味をすぐに悟る。

あれだけの攻撃を受けながら…武羅人はまだ生きている…?