「トイレ?
多分どっかにあるよ」


多分ですか…
どんだけいい加減なんですか??


「じゃ、とりあえず行ってくるね?
先に始まったら私のことはほっといていいからね~
もうすぐ見るグループってなんだっけ??
その…ふりー何とか…」



ベラベラ喋った後は、失礼なことに絢ちゃんの大好きなグループの名前を忘れてしまった。


「ジェンガー
なに忘れてんの!?
ちょっと酷すぎでしょ!?
夕陽が遅れたらほっとくって分かってるから」



あ~ジェンガーだったか…
どんなグループだろ?


いつも冷静な絢ちゃんがあそこまで取り乱すなんて、相当な実力なんだな…きっと。