少し話している間に授業が始まった。
英語なんて、高野くんからしてみれば簡単過ぎるでしょ。
と、思い横を見たら案の定寝ていた。

カクンとしたとき、彼の消しゴムが落ちた。
拾おうと思って手をのばした瞬間、高野くんと手がぶつかった。
驚くほど冷たい手。
ハッとして顔をあげると、高野くんは落ち着かない様子だった。
「寒いの?」
寒いわけない、今日は20度くらいなのに…
「ああ。」
ああ?古いなあ、、、笑
てか、寒いんだ…?
「ひざ掛け貸そっか?」
「いや、大丈夫。」
「そっか。」