「これで僕が死んだことになるね。一年もすれば魔術は解けるけど」
〈相変わらず気味の悪い魔力だな〉
「でしょー。何かは教えてあーげないっ」
〈いらん。興味もない〉
早くしろ、と急かす魔王にもクルーズは掴めない笑顔を向けた。
わかってるよー、などと言いながら先程より強い魔法陣を広げる。
「《希望の存在なんか忘れちゃえ》!」
彼が言葉に魔力をのせて言うと、魔法陣から強い風が起こった。
それは大きな輪をつくり広がっていき、人々をすり抜ける。
「終了ーっ」
〈本当にこれでウィスカ=ブロドニスは忘れさられるのか〉
「名前は語り継がれるから無理だろうね。けど、ウィスカ様の人柄や容姿は忘れられるよ。だから余計に彼の強さが引き立てられる」
彼と親密な人間には無効だろうけど。
そう付け足したクルーズに魔王は顔をしかめた。
しかし気を取り直し、マントを翻すとニヤリと笑む。
〈まぁいい。これで我が倒したと謳えば我は最強の存在となる〉
「そーですね!」
〈…貴様のその気にくわない態度ともおさらばだ〉
「うん、僕はレヴィオルからはいなくなるしー」
〈結局貴様は何をしたかったのだ?〉
「言ったじゃん。42代目を殺したいって」
〈相変わらず気味の悪い魔力だな〉
「でしょー。何かは教えてあーげないっ」
〈いらん。興味もない〉
早くしろ、と急かす魔王にもクルーズは掴めない笑顔を向けた。
わかってるよー、などと言いながら先程より強い魔法陣を広げる。
「《希望の存在なんか忘れちゃえ》!」
彼が言葉に魔力をのせて言うと、魔法陣から強い風が起こった。
それは大きな輪をつくり広がっていき、人々をすり抜ける。
「終了ーっ」
〈本当にこれでウィスカ=ブロドニスは忘れさられるのか〉
「名前は語り継がれるから無理だろうね。けど、ウィスカ様の人柄や容姿は忘れられるよ。だから余計に彼の強さが引き立てられる」
彼と親密な人間には無効だろうけど。
そう付け足したクルーズに魔王は顔をしかめた。
しかし気を取り直し、マントを翻すとニヤリと笑む。
〈まぁいい。これで我が倒したと謳えば我は最強の存在となる〉
「そーですね!」
〈…貴様のその気にくわない態度ともおさらばだ〉
「うん、僕はレヴィオルからはいなくなるしー」
〈結局貴様は何をしたかったのだ?〉
「言ったじゃん。42代目を殺したいって」