「私達、昔デート中に密売者に捕まったの。それを貴方のお父さんとルティさんが助けてくれた」
「それが私達とウィスカさんルティさんの出会い。その時に約束したんだ。困ったことがあったら、時渡りだろうと何だろうとやってやるって」
懐かしそうに語る二人。
アレンは少し驚いた。
何故父と知り合ったんだろうとは思っていたが、まさかそんなことだとは。
「結局ルティさんもあの人も私達にそれを頼むことはなかったけど…」
だから20年越し、と苦笑するアンナにルティは「そうだな」と返し笑った。
アレンは黙って頭を下げる。
隣でイルとマケドニスも慌てて同じようにペコリと礼をした。
それを見たエルフ二人は顔を見合わせ頷き合う。
「うん、わかった。理由が理由だしな…アレン君にもレイちゃんにも世話になったし」
主にルルアンが、と溢したローレム。
その言葉に隣の部屋の扉がガタリと揺れた。
大方本人が盗み聞きでもしているのだろう。
しかしさして気にもしていないのか、アレンが内心ほっとしているとローレムは立ち上がり四人を見回した。
「それが私達とウィスカさんルティさんの出会い。その時に約束したんだ。困ったことがあったら、時渡りだろうと何だろうとやってやるって」
懐かしそうに語る二人。
アレンは少し驚いた。
何故父と知り合ったんだろうとは思っていたが、まさかそんなことだとは。
「結局ルティさんもあの人も私達にそれを頼むことはなかったけど…」
だから20年越し、と苦笑するアンナにルティは「そうだな」と返し笑った。
アレンは黙って頭を下げる。
隣でイルとマケドニスも慌てて同じようにペコリと礼をした。
それを見たエルフ二人は顔を見合わせ頷き合う。
「うん、わかった。理由が理由だしな…アレン君にもレイちゃんにも世話になったし」
主にルルアンが、と溢したローレム。
その言葉に隣の部屋の扉がガタリと揺れた。
大方本人が盗み聞きでもしているのだろう。
しかしさして気にもしていないのか、アレンが内心ほっとしているとローレムは立ち上がり四人を見回した。