嬉しそうに短剣を腰に収めるその人。
アレンはその言葉を聞き、一気に警戒心を強めた。
「…名前は」
「ん?」
「アンタの名前」
正体不明のこの男性が、ラレスカに立ち寄った張本人。
一体何の為にそこへ行ったのか、聞き出さなければ。
「ああ、僕?クルーズって言うんだ」
「…クルーズ、さん。その短剣、北の大陸で拾ったんです」
「あー、あの時か!もしかして防御魔法がかかってたところ?」
何でもなさそうに言う男性、クルーズ。
アレンは目を細め頷いた。
どうしてそこに、と訊ねる。
「どうしてって…。僕、カメラマンなんだ。それで北をさ迷ってたらあそこに着いて…」
「…たまたま?」
「そう。短剣は護身用さ。こういう場所って獣が出るだろ?」
言いながら短剣を示すクルーズに、アレンは溜め息をついた。
まさかたまたまあの場所に辿り着く人間がいるとは。
後ろでクルーズに飽きたのか動物と戯れるルネの気配を感じながら、アレンは男性にまた質問をする。
「いつもはどこに住んでるんですか?」
「ん?家はないよ。旅してまわるフリーのカメラマンさ!君、積極的だね」
「…………………。」
うざい。
アレンはその言葉を聞き、一気に警戒心を強めた。
「…名前は」
「ん?」
「アンタの名前」
正体不明のこの男性が、ラレスカに立ち寄った張本人。
一体何の為にそこへ行ったのか、聞き出さなければ。
「ああ、僕?クルーズって言うんだ」
「…クルーズ、さん。その短剣、北の大陸で拾ったんです」
「あー、あの時か!もしかして防御魔法がかかってたところ?」
何でもなさそうに言う男性、クルーズ。
アレンは目を細め頷いた。
どうしてそこに、と訊ねる。
「どうしてって…。僕、カメラマンなんだ。それで北をさ迷ってたらあそこに着いて…」
「…たまたま?」
「そう。短剣は護身用さ。こういう場所って獣が出るだろ?」
言いながら短剣を示すクルーズに、アレンは溜め息をついた。
まさかたまたまあの場所に辿り着く人間がいるとは。
後ろでクルーズに飽きたのか動物と戯れるルネの気配を感じながら、アレンは男性にまた質問をする。
「いつもはどこに住んでるんですか?」
「ん?家はないよ。旅してまわるフリーのカメラマンさ!君、積極的だね」
「…………………。」
うざい。