すると、臣下らが突然の主人の登場に目を丸くしながらも笑顔で挨拶してきた。
こちらも昔のアレンなら考えられないが、軽く笑みを向けておく。
そして真っ先に勇者以外閲覧禁止の個室に向かった。
鍵を開け中に入りバタンと扉を閉めて、本棚を見上げる。
大量の本にげんなりしながらも、大体位置は把握しているので目的の物はすぐに見つかった。
「あった」
小さく呟きながら手を伸ばす。
手に取ったのは『アルヴェインの歴史』という題名の本。
アルヴェイン国について細かく、細かすぎるほど書かれている、かなり分厚い物だ。
この本棚には他にも他国について詳しく載っている本が多数ある。
きっと他の国にもレヴィオル国についての本やらがあるのだろう。
それは置いておいて、アレンはペラペラとしばらくページをめくる。
忙しなく動いていた目と手が、あるページでピタリと止まった。
確信を得たアレンは本を閉じて元の場所に戻す。
(やっぱり…)
深くソファーに腰掛ける。
そもそもアデルはずっとあの地下牢にいたのだ。
そんな少女がこのレヴィオル国以外に行った国と言えば、アルヴェイン国しかない。
そしてそこには、アレンも知る橙色の瞳の人物がいる。
こちらも昔のアレンなら考えられないが、軽く笑みを向けておく。
そして真っ先に勇者以外閲覧禁止の個室に向かった。
鍵を開け中に入りバタンと扉を閉めて、本棚を見上げる。
大量の本にげんなりしながらも、大体位置は把握しているので目的の物はすぐに見つかった。
「あった」
小さく呟きながら手を伸ばす。
手に取ったのは『アルヴェインの歴史』という題名の本。
アルヴェイン国について細かく、細かすぎるほど書かれている、かなり分厚い物だ。
この本棚には他にも他国について詳しく載っている本が多数ある。
きっと他の国にもレヴィオル国についての本やらがあるのだろう。
それは置いておいて、アレンはペラペラとしばらくページをめくる。
忙しなく動いていた目と手が、あるページでピタリと止まった。
確信を得たアレンは本を閉じて元の場所に戻す。
(やっぱり…)
深くソファーに腰掛ける。
そもそもアデルはずっとあの地下牢にいたのだ。
そんな少女がこのレヴィオル国以外に行った国と言えば、アルヴェイン国しかない。
そしてそこには、アレンも知る橙色の瞳の人物がいる。