「で、今日集めた理由なんだけど…」


数分後。


コニスとシリティーは床に正座し、他メンバーはソファーに腰掛け、会談は何事もなかったかのように進められた。

珍しく怒られたシリティーは珍しくビクビクしながら話を聞いている。


ちなみにメンバーを改めて確認すると、アレン、マケドニス、ギルク、ルティ、コニス、シリティーといった何のまとまりもない面子だった。


そこからして不思議だった五人は、アレンを見て真剣に話を聞こうと身を乗り出す。


そうして開かれた形のいい唇から紡がれたのは、


「……理由は、レイのことだ」


という何とも拍子抜けな言葉だった。



「へ?」

「は?」

「え?」


各々目を丸くする五人。

アレンは気にすることなく話を続けた。



「悪魔と戦ってたレイは、俺の知るレイじゃなかった」

「…………………。」

「だからお前らなら知ってるかと思って…」


返り血まみれになって冷たい瞳をしていたレイ。

自分だけじゃないはず、何かおかしいと感じたのは。


そう思って呼んだ五人は、最初こそはポカンとしていたものの今は険しい表情をしている。