「いいですか?会議が終わったらめっためたのギッタギタにしてやりますからね!」

「え~DV!DVだぜシリティーちゃん!」

「黙りなさい!何回言ったらわかるんですか、仕事しろ!!」

「怒ったシリティーちゃんも可愛いよ」

「その口二度と開けなくしてやります」




「………お疲れ」

「ありがとうございます、アレン様」


ぎゃあぎゃあうるさいコニスとシリティーを前に、勇者はそれだけ言っておいた。

にっこり笑ったマリアンヌは、失礼しますときちんと挨拶してからその場を去る。



「大体仕事もしないで一体何してるんですか!」

「えっ…と」

「前に城を抜け出してましたよね?まさか街に出て遊んで…!?」

「は!?違う!遊んではいないってば!」

「う、浮気者!」

「聞けやぁああ!」


黙って聞いていれば、だんだんヒートアップする痴話喧嘩。

マケドニスは苦笑しギルクはケラケラ笑い、ルティは面白そうに見物していた。

同じく二人がどう出るのか見ていたアレンは、このままだと終わらないと察して口を開く。



「おま「浮気だなんて最低です!」

「だぁかぁらぁ~、違うってばぁ!」




 ………………………。