「…………え」
その日付を確認したアレンは冷や汗をかき出した。
まさかと呟き、月から曜日、日にちまでもう一度確める。
…しかし結果は変わらなかった。
その日の欄には、既に赤いペンで丸印が付けられている。
「…………………。」
まずい。
これはまずいことになった。
予定では金曜日の夜に出発し、ルルアンの家に泊まり三連休最終日の月曜日に帰る予定だった。
水曜日はリルム達は学校。
故にその前日の火曜日は宿題の為にとってあった。
そしてアレンは何とかやりくりして休みをとっている。
何たってその日は、アレンにとって特別な日なのだから。
――…一年に一度しかない、とても大事な日。
しかも今年はあることを計画していた。
「……嘘だろ…。どうしよう」
思わず頭を抱えたくなる。
サリルナ教皇が日にちを指定したのだから、たぶんあっちはその日しか空いていないのだろう。
…日付を確認してから返事するんだった。
よりによってこんな日に重なるなんて。