『ふぅん』

水瀬さんは

なんとなく微妙な表情をして


『まいまーい』





部屋の中にいるらしい

サワを呼んだ








サワが好みっての


本気だったんだ



あたしに隠す意味は

わかんないけど



なんか


複雑



自分の

鼓動の早さと


血液が逆流したような


体温の上昇に


頭ん中がぐちゃぐちゃになる



なんだかフラフラして


立っているのがやっと



こんなにも


ショックを受けるなんて



なんだ



あたし



もうとっくに


賢に落ちていたんだ