『行くよ』


何かを決意したかのように


重い空気をはねのけたサイは


いつもの笑顔に戻って


歩きだす



あたし達が元来た道を戻って


突き当たりの階段を上る


一つ上の階の


階段から2つ目の部屋




そこは



サワの部屋だった